hanaemi’s blog 花笑

hanaemi’s blog 花笑(フラワーアレンジメント教室)

東京(国分寺・府中)のフラワーアレンジメント教室。サークル名は【フラワーサークル花笑(はなえみ)】です。楽しく集って思い思いにお花を活けています!皆様の作品、日々の活動、植物についてつれづれに

MENU

#41 基本形『ヴァーティカル』の生け方 

フラワーサークル花笑(はなえみ) 

 

今回は冬の(1月後半)のレッスンで登場する

基本形の『ヴァーティカル』の生け方を、写真入りでご紹介します。

 

ヴァーティカル』とは、垂直の、とか直立した、という意味です。

 

f:id:elabo18sr:20181203233534j:plain

 

高さを出して、逆に幅はおさえることで、上に伸びていく形を強調します。

 

正面から見ると、かなり縦長の二等辺三角形になります。

 

全体像は直角三角錐です。

 

最初のポイントは、三角形のてっぺん。

 

1番高く生ける花です。

 

ステム(茎)から花の先端までが、なるべく真っ直ぐな一輪を選びます。

 

咲き方の小さい花を選ぶと、スッと上に伸びるスリムなラインを表現できます。

 

この1輪が曲がっていると、中心が決まらず、最後まで苦労するのでしっかりと選びましょう。

 

f:id:elabo18sr:20181203213747j:plain

 そして、幅をおさえて短めに、三角形の底辺の幅を決める花を左右に入れます。

(1本目のステムの根本《MFP》に向かって挿します)

 

続いて、底辺の中央に、奥行きを決める花を入れます。

 

これで作品のサイズが決まりました。

 

         _________________________________________________

 

◆4本入ったところ。上から見るとこんな感じです。

f:id:elabo18sr:20181203213809j:plain

あとはこの4本を頂点とした直角三角錐からはみ出さないように生けていきます。

 

 

それが難しいんですよね。(^_^.)

 

始めは誰でも、辺が膨らみます。くびれることはないと思います。

 

 

 

 くびれさせよう!と思って生けるくらいでやっと真っ直ぐになるかならないか、

ではないでしょうか。

 

                    _________________________________________________

 

次は、早々にグリーンで輪郭をとっていきます。

 

こうする事で同時にフォームをカバーすることができ、とても効率良く進められます。

 

これ、ミソです!

 

◆グリーンで二等辺三角形(直角三角錐)をかたどる。

f:id:elabo18sr:20181203213823j:plain

      

       _________________________________________________

 

◆けっこうグリーンを入れたところで、FP(主役となる花)を入れます。

ラインからはみ出ないように、、、。

f:id:elabo18sr:20181203213834j:plain

 

             _________________________________________________

 

このような基本形は、だいたい作品の先端部分がさみしくなりがちです。

 

三角形の先細り感を出す為、先端は細く作りたい部分ですよね。

 

なのであまりお花を入れられないんです。

 

でも、がんばって入れないと、完成した時、下の方と比べて先端のさみしさが目立ってしまいます。

 

そうならないよう意識して、先端にも最低3~4種類は入っているようにしたいです。

 

◆細さは保ちつつも、先端にも色々入れる。 

f:id:elabo18sr:20181203213909j:plain

5種類はいったので、さみしくはないでしょう。      

        _________________________________________________

 

◆続いて、早めにカスミ草を入れます。これもミソです!f:id:elabo18sr:20181203213937j:plain

カスミ草って、普通は仕上げにバランスを見ながら散りばめたいですよね。

 

でも、こういう基本形の場合、どんどんお花が入ってきて、

終盤になると手が入る隙間がなくなります。

 

ましてや高さのあるお花がたくさん入ったヴァーティカル

 

カスミは折れやすいので、根本近くを持って挿す必要があります。

 

背の高いお花が林立してからでは、

とてもフォームに挿すところまでは手が届かなくなるので、

早めに入れましょう!

 

やりなれない手順かもしれませんがご心配なく!

何も困ることはありません。

 

挿しやすくなるだけです^^

 

あとは輪郭におさめながら、お花を入れていきます。

        

      _________________________________________________

 

◆だいたい入りました。定規でラインをチェック☆

輪郭からはみ出ていないか、辺がふくらんでいないか。

f:id:elabo18sr:20181203213949j:plain

定規をてっぺんと底辺の頂点にあてがいます。

このライン内に収まっていてほしいのですが、

中間の薔薇が定規にあたっていますね。

これは輪郭からはみ出ているということですので、少し深く差して輪郭内に収めます。

          

       _________________________________________________

 

◆左側はどうでしょう?

f:id:elabo18sr:20181203213958j:plain

こちらは収まっています。

 

始めはふくらまないように、輪郭に収めることで精いっぱいだと思いますが、

何度かやって、少し慣れてきたら、

「収める」という意識だけではなく、

 

辺を作る、

 

ラインを作る、

 

という、もう少し積極的な意識も持てると良いです。

 

◆そうは言っても、これももっと中央の辺のラインを作るべきでしたね。

f:id:elabo18sr:20181203233534j:plain

まぁ、完成です。

 

f:id:elabo18sr:20181203214047j:plain




というわけで、ヴァーティカルの生け方でした。

 

直線を生けるのはとっても難しいですが、その苦労が即座に身になっていきます♪

 

確実にその経験は蓄積されていますので、うまくなっていっている自分を信じて楽しみましょう!!

 

お読み頂きありがとうございました♪ 

 

 

フラワーアレンジメント☆ 生花 他の記事は → こちら

フラワーアレンジメント☆ プリザーブドフラワー 他の記事は → こちら

フラワーアレンジメント☆ 体験レッスン詳細・お申込み ☆ → こちら

 

フラワーアレンジメント教室