#9お花を生ける前の準備 ~フローラルフォーム(オアシス)のセッティング、面取りについて~
お花を生ける前にする大事な事、いくつかあります。
①買ってきた(摘んできた)お花の水切り、水揚げ。
色々な水揚げ方法があるので次回の記事でご紹介しますね♪
お花の種類や状態によってやり方を変えたりもします。
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②何もない作業スペースを確保する。
作業台の上の要らない物をしまって、必要な道具以外、何も出ていない状態にします。
広く使って、のびのびと作業しましょう!
(作業中に出るゴミはその都度捨てて、作業スペースはきれいなまま進めましょう。)
ちらかっていると作品を色々な角度から確認したりすることが難しくなります。すると、出来栄えに影響が、、、。
上手な人ほど、色々な角度、距離から始終確認しています。
それこそ、
「一挿し一確認」くらいに。
それは大袈裟かナ、、、。
でも絵画で写生などする時、
「5見1描き」(ごみいちかき)と習いました。
5回実物を観察してやっと一本の線を引く、
くらい対象を良く見なさい、という意味です。
一流のシェフは必ず味見をするし、
料理が苦手な人ほど味見をしないと言います。
何にしても、やはりそのくらい実物をよく確認しながら進めることが大事というわけです。
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③フォームの面取り、セット
フローラルフォーム(オアシス) 以下:フォームという
の面取りをします。フラワーアレンジメントの場合、けんざんではなくフォーム
に生けることが多いです。
先ず、フォームを縦に使うか横に使うかを決めます。
幾つか連結して使う事もあります。
その時に作ろうとするデザインにより、決まります。
縦長のデザインなら縦に、横長のデザインなら横に使う事が多いですが、
これは何度か活けているうちにわかってくるので、わかったら、ご自分のやりやすいようにしましょう。
決まりはありません。
挿す場所が足りなくならないように考えます。
フォームの高さや幅を小さくしたい場合はカットします。
しかし、花材を下に向けて挿すデザインの場合や、側面にもたくさん挿したい場合、
フォームには高さが必要なので、カットする必要がないことも。
切りすぎにご注意下さい。
フォームをどの向きで 使うかを決めたら、フォームの面取りをします。
面取りとはフォームの角を落とすこと。
角があると、そこにはお花を挿しづらい為です。
また、角は欠けやすく脆いため、挿しているうちにボロッといってしまうことがあるので、
予めカットしてしまいます。
お花を挿す可能性がある面はすべて面取りをしましょう。
面取りが済んだら、フォームが花器に平に収まるよう、
いらない部分の必要最低限を削ります。
花器の中でフォームがしっかり安定するようにセットしましょう。
傾いていたり、ぐらつきがあると作業しづらくなるので気を付けましょう。
プリザーブドフラワーに使うドライフォームも同様です。
花器の中で動いてしまわないようにセットします。
もし、隙間があってぐらつく場合は、フォームの切れ端などを差し込んで隙間を埋め、しっかりと固定します。
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フォームのセッティングってサラリとやってしまいがちですが、
作品の土台なので、とても重要です。
土台がダメだと、その後気持ちよく活けられなくなってしまうので、、、。
簡単な事なのですが、こうして文章にすると、まどろっこしいですね。
百聞は一見に如かずなので、レッスンではきちんと実演してお伝えしなければ!
と思いました)^o^(。
今回は、お花を生ける前にする事をご紹介しました。
次回は切り花の水切り、水揚げ、の方法についてご紹介します。
知っているとお花をグンと長持ちさせることができますよ!
おたのしみに♪