#70 プリザーブド 吊るすタイプのティーポット
今回は、ティーポット型の花器に生けた
吊るすタイプの作品です。
◆皆さんの作品
ポットの中はもちろん、スタンドの足元にも小さなフォームを設置し、
2か所に生けていきます。
ポットだけでなく、最後にリボンをなどをスタンドにもあしらうことで、
スタンドとポットに一体感が出ます。
吊るした時、生けたお花の重みでポットが前傾してしまうので、
重量が前面に偏らないようにバランスを考えながら制作することが大切です。
ティーポットは、側面、上面、背面ともワイヤーの壁があるので、
作業が進むにつれ、手が入りづらく生けにくくなります。
すると、前面にばかりお花を入れがちになって傾いてしまうので、
奥側いっぱいのところから生け始め、
序盤から、奥や脇をしっかり埋めて(作りきって)
いけると良いと思います。
ワイヤーの花器ではカボチャの馬車などもありますが、同じことが言えます。
側面や天井があるような花器の時は
早めに奥や脇を挿し終えるように
意識しましょう(^.^)。
そして天井のある花器の時は、あまり天井いっぱいまで花材が入っていると、
窮屈な印象を与えてしまう事があるので、
花材の高さに注意しましょう。
あとは、今回の様に、造花が本物のお花と同じような色合いだった場合、
隣同士に配すると、
せっかくの本物のお花が造花に埋もれて目立たなくなります。
本物は違う色の花材で囲んだり、グリーンを添えたりと
目立たせる工夫をすると、グッと目をひく作品になります。
吊るすタイプは珍しいですし、淡い色合いが可愛い作品でした☆
お読みいただきありがとうございました♪
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#69 ホリゾンタル(基本形)生花
今回は基本形のアレンジです。
テーブル装花でお馴染みの、『ホリゾンタル』です。
結婚披露宴で新郎新婦の席に飾られているのはだいたいこの形ではないでしょうか。
テレビの記者会見などでもよく目にします。
最近ではトランプ大統領来日の際の、宮中晩餐会のお花がこの形でした。
大きな大きなホリゾンタルでした(~o~)
ホリゾンタルとは、水平な
という意味ですので、横に長い形を強調するものになります。
高さがあまりなく、横幅は長いのです。
そのプロポーションさえ表現できれば、そんなに難しいデザインではありません。
きれいなカマボコ型を目指して生けると良いです。
今回は、おうちで飾るスペースも考えて、
幅を小さめに作る方が多かったです。
本来、横幅はもっと思いっきり大きくするとホリゾンタルらしい形になります。
かなり横幅の大きい作品になります。
基本形を作る時は、作品のプロポーションをとらえることが大切です。
プロポーションとは、比率のこと。
高さに対して、幅はどれくらいなのか、というタテヨコ比、などです。
これが形の印象を決めます!
プロポーションが合っていれば、
パッと見、誰が見ても、ホリゾンタルを生けたのね。と思ってもらえないといけません。
そしてそれは(手順通りやれば)最初に挿す5本で決まります。
作品全体のサイズも、同じく最初の5本で決まります。
全ての基準となるお花を最初の5本で挿してしまうので、そうなります。
たった5本で、最終的な完成のサイズと、プロポーションが決まってしまうのです!
大事ですよね~、最初の5本!!
逆に最初の5本さえうまく入れられれば、サイズとプロポーションは正しくとれた、
ということになります。
時間がかかっても良いので、
基本形の時は、最初の5本をビシッと入れられると、まずは安泰ですね(^_^)。
お読みいただきありがとうございました♪
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#68 バラづくし! (生花)
5月後半、薔薇のシーズン真っ只中は、バラ尽くしの豪華なアレンジでウットリでした。
◆レッスン花材 薔薇だらけ~\(◎o◎)/!
◆皆さんの作品
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◆BOXアレンジにした方
❀ 花器なしで、フォームを防水のラッピングシートに包んで生けるアレンジ、と
❀ ラッピングシートでボックス型を作って四角く生けるアレンジ
のどちらかを選んで作って頂きました。
ボックスアレンジに関しては、
”角” をなおざりにしないことが大切です。
四ツ角が見えてこないと
『四角いアレンジ』という見せたい形が見えてきません。
成り行きではなく、角に何を入れるか考え角をつくる、という意識で生ける。
四つ角から生けても良いです。
必ずしも目立つ花や大きい花を入れるという意味ではないのですが、
とにかく意識的に入れて頂きたいポイントです。
同じく ”辺” も大事です。
あまりにもキッチリ直線につくる必要はないのですが、
辺のラインがガタガタしすぎると、見せたい四角形が、
四角形に見えなくなってしまいます。
ある程度まっすぐで自然な感じに、、、。
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私も、この薔薇づくしの回はやりたかったので、
お花をたのんで生けました♪
ステム(茎)を足にして立たせるタイプの、
花束に見える片面のラウンドをつくってみました。
ちょっと目新しい感じもしますし雰囲気も華やかです。
◆実はこれ、上と下(花と茎)はつながっていません
◆花と茎は別々にそれぞれフォームに挿しています。
なのでお花は吸水できます。
そして立てて飾っていても、意外とフォームから水が垂れて落ちてくることはありません。
どんどん薔薇が吸うので、受け皿なしでも飾れます。
(改善点)
もっとラウンド部分を小さく作って、茎が長く見えるようにして、
茎にはリボンなどつけたらスタイリッシュでした。
ちょっと頭でっかちでした(^_^;)。
ステムの長さには限りがあるので、お花部分を小さくするしかありません。
お花の量は半分以下くらいでも良かったです。
そしたらいくつも作れたナ~。
ラウンド部分 : ステム部分 = 3 : 7
くらいがキレイかもです。
で、咲き終わったらバラ風呂(前出の記事 #57バラ風呂のススメ)
で最後まで無駄なく楽しめますので
薔薇を使ったアレンジのあと、枯れてきてしまってから是非!
(中の芯のほうは綺麗です。)
◆バラ風呂
薔薇ってやっぱりゴージャスですね☆
お読みいただきありがとうございました♪
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#67 ティアドロップブーケ(生花)
5月の前半は
ティアドロップブーケ(涙型、しずく型のブーケ)のレッスンでした。
ブーケホルダーに生けています。
◆皆様の作品。一部。(写真撮れなかった方すみません)
綺麗~☆☆☆
皆さん、先端の垂れの部分の花材の選び方が思い思いで、そこに個性や思い入れが感じられ、とても良かったです。
ここをどうしたかった、こうしたかった、、、と作者の意図があり、
その意図が見る側に伝わるというのは素晴らしいことで、簡単ではないですよね。
作品だけで伝えられたら素晴らしいです♪
バブル期あたりはキャスケードブーケが流行っていて、
とても垂れの部分を長くしていましたね!
今日、古いアレンジメントの本を見て思いました。
サイズも今より大きめが主流だったような。
肩パッドの時代なのでドレスのデザインも、肩が大きめの物も多く、
それを考えるとブーケも大きめの方がバランスがとれたのかもしれませんね。
今の流行はナチュラルな感じや小ぶりなラウンドブーケ等でしょうか。
どこまでもシンプルなハーブだけのブーケなど、私は好きです。
ブーケも色んな種類、形がありますよね。
小さなブーケホルダーに挿す難しさがありますが、
たまにしかブーケのレッスンはないので、貴重な回として、
楽しみつつ、ものにして頂ければ嬉しいです。
ウェディングでもない限り
家にブーケがあるなんて、普通はないことなので、
レッスンで作って飾ってみると
やはり特別で素敵なものだと思います(*^_^*)。
色んな形にチャレンジしてみて頂ければと思います!
お読みいただきありがとうございました♪
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#66 ジョウロに生ける
この回のレッスンでは、ブリキの水差しに生けています。
ブリキは水が漏るものもあるので、セロファンを敷いて防水しています。
爽やかな色合いの涼しげなアレンジでした♪
青いデルフィニウムを水しぶきに見立てて、ジョウロから注がれるお水をイメージした
清々しいデザインです。
今回は、花器が全員プレゼントということで、
お花についてくるお得なレッスン回で、
かわいいと評判でした♪
◆皆さんの作品
右側のステム(茎)の束は、左側のお花から繋がっているわけではなく、
別で挿しています。
ジョウロに花束が乗っているような感じに見えるのがポイントです。
今回は、特に言うこともなく、皆さん順調に完成されていました。
気を付けるところは、MFP(構造上の焦点)を外さないことで、
これはいつでも大事なのですが。
MFP(構造上の焦点)とは : フォームの中に架空に設定する1点のことで、
その1点に向かって、全ての花材を挿します。
フォームの中の方にビー玉が埋まっていて、そのビー玉に向かって挿すイメージをするとわかりやすいです。
ビー玉の位置はデザインによって変わります。
今回はこのMFPからズレて挿してしまうと、ステムがお花とつながっているように見えないため、
花束のように見えなくなってしまいます。
この回はとにかく色とりどりの明るい色のお花ばかりでとても可愛く、
ウキウキするような花材でした~!
これは女性なら誰もが好きな色合いではないでしょうか!?
お読みいただきありがとうございました♪
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#65 暑い時期 お花を長持ちさせるには?
梅雨ですが、ムシムシ暑い日もありますね。
お花にとっては、厳しい季節になってきました 。
最近、レッスンのお花は会場ではなく、自宅に届けてもらっています。
ゆっくり水揚げできるので良いです。
◆レッスン花材が届くとお花屋さんのようになり嬉しいです。
暑い時期はどうしてもお花の状態が悪くなりがちですよね。
傷んでしまった場合、戻りませんが、
水が下がっているだけなら、充分に水揚げをすることで元気に戻ります。
花瓶に生けるだけなら、水切りをしてから、ぎっしり入れずに風通しできるくらいの余裕をもって生けます。
そして、花持ちを良くするには水の清潔を保つことが1番です。
♠こまめに水を変える。
♠ 花瓶も洗う。
♠水に浸かっていて変色した部分の茎をこまめに切る。(切り戻し)
♠茎のぬめりを洗い流す。(ぬめりは雑菌)
♠氷を入れる。(水の温度を下げることで雑菌の繁殖をおさえる。)
♠塩素系漂白剤を1滴程いれる。(殺菌効果を期待。入れすぎ厳禁!)
♠涼しい所に置く。
などのマメな管理が必要になります。
しかしアレンジメントとなると花瓶に生けるよりは少し花持ちが落ちます(・_・;)。
フォームに挿しているため、直に水に挿すよりはやはり給水しにくいですよね。
あとは、垂直に挿すより、横向きや下向きに挿した場合、
お花にとってはいつもと違う不自然な体勢となるので、水揚げが悪くなる場合があります。
レッスンでは、暑い時期には、水揚げの時とフォームを浸水させる時の水のバケツに
切り花延命剤を入れるなどの対処をしています。
あとはお家で飾られる際に、花器を清潔に保って、水やりを充分にし、
できるだけ涼しい所に置いて頂くと良いです。
~ 皆様の懸命な努力! ~
✿ お出かけの際は冷蔵庫にお花を入れたり、
✿ 寝る時は自分と共にクーラーの効いた寝室にお花を移動させたり、
✿ 生ける作業の前にハサミを消毒したり、、、
細心の注意をはらって、少しでも長持ちさせたい、
というお花への愛ある気持ち、お世話に
お花は応えてくれるのではないでしょうか!
夏の暑さ、自然には逆らえませんが、気持ちでだいぶ?違うと思うのです!(*^_^*)。
お読みいただきありがとうございました♪
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#64 プリザーブド BOXデコレーション
5月のプリザーブドフラワーのレッスンは、
素敵な薄紫の箱から溢れるようなイメージで生ける、
ボックスアレンジでした。
箱の蓋が閉められるように低く生ければ、
閉めた状態でギフトとしても渡しやすい作品です。
とはいえ、箱から溢れるように生ける方が、動きも出て素敵なので、
皆さん閉じられないバージョンで(^.^)伸びやかに生けていました。
◆皆さんの作品
私だけの宝箱♡という感じですね♪
♠明るい黄色の薔薇に暗めのグリーンの葉をそえることで、
明暗の対比が強くなり、
より、バラを目立たせることができます。
(濃い紫の薔薇の回りに、黄色い小花(ソフトイモーテル)を入れているのも
同じ効果です。)
作品の中で、
一番、明度の差があるところ(=明暗の対比の強い所)
に目が行く、
という、人間の目の習性があります。
今回はそのような明度の対比によって、薔薇(主役)を目立たせる工夫が
皆さん出来ていました。
主役が目立っていると、やはりインパクトも上がりメリハリも出て、
魅力的な作品に仕上がります。
意図的に明暗の対比をつけられるようになると、
目立たせたいものを目立たせることが簡単になりますので、
是非この意識を持って生けて頂きたいと思います。
あとは彩度の対比でも同じことができます。
それはまたの機会に、、、♪
今回は
「箱の蓋の裏に鏡を付けてみました!」
という方もいらっしゃいました。
お花が倍に見え、奥行も出て、とても豪華になっていました。
皆さんそれぞれに独自の工夫があり、素敵な作品になっていて
嬉しく思います♪
こちらでご用意するレッスン花材の他に、ご自分で市販の造花や木の実などを
買って、ワイヤリング、テーピングを済ませ持参されている方もいらっしゃいます。
◆このように↓ 準備万端、すぐ使えますね!
レッスン花材に合いそうな物があれば足して豪華にできますし、
オリジナルの楽しみがありますよね。
レッスン花材しか使っちゃいけないということはないので、
是非、使いたい花材があればお持ちいただき、作品にプラスして下さい♪
リボンやピックなど、日頃から集めていると、ピッタリ使えるデザインに当たった時に
大活躍します☆
お読みいただきありがとうございました♪
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